Richebourg・Anne Gros・2017
商品名:リシュブール
生産者名:Anne Gros
品種:ピノノワール
地域:フランス>ブルゴーニュ
カテゴリー:赤
容量:750ml
(以下、インポーター資料より)
2017年のブルゴーニュはどの生産者に聞いても素晴らしいヴィンテージと言うほど、ブドウの出来が良く、2011年以降低下していた収穫量も平年並みを取り戻した年でした。
春は寒暖の差が激しかったものの、ブドウは例年よりも早くに成長しました。
開花が始まった6月の気候条件は完璧で、ブドウは順調に結実。
凝縮した果実味を備え、糖度、酸度、タンニンにおいても申し分のないブドウが収穫されました。
みずみずしくも熟度の高い注目のヴィンテージです。
味わいは、エッジに紫が覗くルビーレッドの色調。
グラスからは赤スグリや野イチゴなどの濃厚な果実系のアロマに、上質樽から由来するカカオのニュアンスが広がります。
時間の経過とともに、円熟味のあるカシスやバラ、ハイビスカスの華やかな香りが立ち上り、芳醇で贅沢な雰囲気に変化していく様は圧巻。
口に含むと、凝縮感のある果実味が感じられ、滑らかなタンニンが肉付きの良い豊満なボディを形成します。
全体を引き締める、繊細ながらも芯のある酸味も魅力ですね。
丁子やシナモンの風味を帯びた、柔らかな余韻が長く残っていきます。 十分と言えるほどの熟成ポテンシャルを感じられる偉大なキュヴェに間違いありません。
ブドウのポテンシャルを最大限引き出した、「果実味の調和」に大満足することでしょう。
Anne Gros
固定観念や先入観にとらわれず、常に可能性を追求
ブルゴーニュの名家グロファミリーの中でもひときわ異彩を放つのがドメーヌ アンヌ・グロだ。ドメーヌ ミシェル・グロやドメーヌ グロ・フレール・エ・スールとは従兄弟にあたる間柄で、ジャン・グロを父に持つミシェルやベルナールと違い、ジャンの兄弟フランソワの一人娘として育ったアンヌ。1984年までは文学の勉強をしていたが、その後はボーヌとディジョンで栽培・醸造を学び、1988年には22歳という若さで父からドメーヌを引き継ぎ、ドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロを設立。彼女が引き継ぐ前は、ワインの3/4がバルクワインとして地元のネゴシアンに売られていたが、1990年ヴィンテージより完全な蔵元瓶詰ワインとなった。翌年には、畑を3haから6.5haに拡大し1995年には現名義となるドメーヌ・アンヌ・グロに改名。2007年には父が25年間ベルナールに貸していた0.76haのエシェゾーのロアショースを取り戻した。固定観念や先入観にとらわれず、常に可能性を追求するアンヌは好奇心が旺盛で、全て自ら実践し、最適な手段を選択してきた。例えば、畑では一早くフェロモン剤を導入することで除草剤・殺虫剤の使用をやめ、土壌の有機物を育てて自然堆肥を活用している。収穫のタイミングに関しても非常にフレキシブルで、8月末に開始することもあれば、ブドウが完熟するのを辛抱強く待ち9月末にようやく始めることもある。醸造では、ブドウは100%除梗され赤はコンクリートタンク、白はステンレスタンクで12~15日間発酵させる。樽の選定にもこだわりがあり、異なる樽を仕入れてはオークの種類や焦がし具合など、様々な組み合わせを試した。その結果として、現在はアリエ産のオークを好み、樽は大部分をダミー社とベルトミュー社から、一部をフランソワ・フレール社から購入している。