Ornellaia・Ornellaia・2013
商品名:オルネライア
生産者名:Ornellaia
品種:カベルネソーヴィニヨン・メルロ・カベルネフラン・プティヴェルド
地域:イタリア>トスカーナ
カテゴリー:赤
容量:750ml
(以下、インポーター資料より)
オルネライアに用いられるブドウは、全て手摘みで収穫。除梗の前と後の2回、選果台の両側で職人が並び、健全なブドウを選別した後、独自の個性を表現できるよう各区画ごとに別々に醸造を行っています。ステンレスタンクとコンクリートタンクで発酵し、その後15日間、果皮とマセラシオン(醸し)を実施。ワインはバリックに入れ、温度管理したセラーで12ヵ月熟成させた時点で、ブレンドしてから樽に戻し、さらに6ヵ月樽熟成を続けます。
収量を抑え、細心の注意を払われて生み出されたワインは、世界屈指のワインとして有名です。2001年にはワイン・スペクテーターの「ザ・トップ100・ワイン」にて第1位を獲得し、世界有数のワインメーカーとしての地位を不動のものにしました。
Ornellaia
2人の侯爵が関わった「オルネライア」のワイナリー
「オルネライア」の創業は1981年、ワイナリー「アンティノリ」の名誉社長ピエロ・アンティノリの従兄弟であるルドヴィーコ・アンティノリ侯爵が、地中海からわずかに内陸に入ったボルゲリの地にワイナリーを設立したことから始まります。
1985年に初めてのブドウの収穫が行われ、「オルネライア」の名を冠したワインが世に出たのは1988年。ワイン醸造学では権威のミシェル・ロランが、「オルネライア」の技術面を担当し話題になりました。
1990年代、「オルネライア」の代表格となるふたつの銘柄「レ・ヴォルテ」と「レ・セッレ・ヌオーヴェ」が誕生します。
2000年に入り、カリフォルニアのワイン生産者ロバート・モンダヴィが「オルネライア」を買収、さらに3年後にフレスコバルディ侯爵の所有となりました。
所有者が変わろうともワイナリーは躍進を続け、2000年代には白ワイン「ポッジョ・アッレ・ガッツェ」、そしてブティ・マンサン種の栽培を成功させて「オルヌス」をいう銘柄を生みだしています。
サッシカイアと並ぶ、スーパー・タスカンの代表格
イタリア・トスカーナ州にあるボルゲリは、「ボルドー右岸ののテロワールに、カリフォルニアの気候を持つ」と言われるように、イタリアでありながらも、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローに適した土壌を持ちます。
イタリアのワイン法では、トスカーナ産のワインとしてリリースするには、イタリア品種のブドウを使う必要がありますが、敢えてそのルールを逸脱して、ボルドー品種をブレンドしたワインがこのボルゲリで誕生します。そうしたワインはトスカーナ産を名乗れず、格付けは最下級のテーブルワインでも、品質は超一流である事から「スーパー・タスカン(スーパー・トスカーナ)」と呼ばれました。
そんなスーパータスカンの中でも屈指の実力と人気を誇るのがこのオルネライア。スーパータスカンの先駆けとなったサッシカイアと並び、スーパータスカンの頂点に君臨しています。
オルネライアの哲学
「オルネライア」がボルゲリの地に所有するブドウ園はおよそ100ヘクタール、さらに13ヘクタールを賃貸し野心的な醸造業を邁進しています。
ワイナリーの哲学はただひとつ、「品質」。
あらゆる決断と選択は、細部まで考慮し技術に裏付けされていなければならず、ワインが瓶詰めされてワイナリーを出て行くまでいかなる近道もない、これが「オルネライア」の信念なのです。
毎年変化する気候にあわせていかに最高のブドウを収穫するか、焦点はその目的に定められています。収穫されたブドウは、醸造される価値があるのかを基準に厳選され、品種別にさまざまな工程を経てワインとなるのです。「オルネライア・スタイル」が、経験と技術に基づいた品質の保証と同義語になったのは、こうした不断の努力の結果といえます。
さまざまなアーティストたちとのコラボ
2006年、オルネライアは「ヴェンデミア・ダルティスタ(アーティストたちの収穫期)」と名づけたプロジェクトを発進させました。毎年生産されるワインの味を醸造専門家が一言で表現し、それをさらにアーティストが絵として表現し、その絵がラヴェルとなったワインが限定版として販売されるプロジェクトです。
この限定ボトルには、通常の750mlの瓶にとどまらず、「ダブル・マグナム(3L)」が100本、「インペリアル(6L)」が10本、「サルマナザー(9L)」が1本用意され、計111点のワインにはアーティスト自身が通し番号を書きサインをするという特典まであり、またたくまに世界中のワインコレクターの垂涎の的に。
ワイナリーではこの限定ボトルのいくつかを、芸術支援への寄付のために競売にかけるという試みも行っています。2013年のワインは「エレガンス」と表現され、日本の彫刻家で画家でもある曽根裕氏がラヴェルの絵を担当しています。