La 50/50・Anne Gros et Jean Paul Tollot 2020
商品名:ラ・サンコント・サンコント
生産者名:Anne Gros et Jean Paul Tollot
品種:シラー・カリニャン・グルナッシュ・サンソー
地域:フランス>ローヌ
カテゴリー:赤
容量:750ml
(以下、インポーター資料より)カゼル周辺のIGPコート・デュ・ブリアンにある合計3haの畑。標高は220mで砂岩、マール、粘土石灰質土壌。アンヌとジャン・ポール二人が力を合わせて造ったこと、ワインを飲む際に誰かと共有してほしいという意を込めて50/50とした。フレッシュなプラム、スミレやブラックチェリーに、スパイシーなハーブ、微かなミネラル香を感じるアロマ。豊かな果実味に軽やかなタンニン、エレガントで美しい酸が溶け込むミディアムボディー。終始一貫してクリーンで張りがあり、ピュアな果実味は輝かしいフィニッシュへとつながっていく。どんな料理も引き立たせ自然と杯が進む、真のテーブルワイン。
Anne Gros et Jean Paul Tollot
ヴォーヌ・ロマネの名門アンヌ・グロ×ショレイ・レ・ボーヌの名門トロ・ボー著名生産者夫婦が理想的なテロワールで生み出す絶品
理想の地、カゼル
ラングドック地方の中でもとりわけ認知度の高いAOCミネルヴォワ。このAOCの最北東端にカゼルと呼ばれる集落がある。人口およそ30人、平均年齢が65歳というこの辺鄙な土地に一目ぼれをした一組の夫婦がいる。ヴォーヌ・ロマネ屈指の醸造家であるアンヌ・グロとショレイ・レ・ボーヌの名手ドメーヌ・トロ・ボーのジャン・ポール・トロである。醸造学校時代に共通の知人を通して研修先のオーストラリアのワイナリー、ローズマウントで出会った二人は、その後ブルゴーニュに戻ってそれぞれの親からドメーヌを引継ぎ、第一線で活躍する中でパートナーとなるが、それでもお互いのワイナリーに関与することは一切なく、それぞれの仕事に没頭する日々が続く。こうした一方で、二人の中にはお互いに培ってきた知識・経験を共有し力を合わせてワインを造りたいという思いが次第に強くなっていった。「40歳という節目を迎え、何か新しい挑戦がしたくなった。ブルゴーニュでのワイン造りは先代から引き継いだものだったので、自分たちでゼロから何か新しいものを生み出したかった。」というアンヌは、当初南フランスを何度も訪れ、理想とする場所はないかくまなく探し回ったが、なかなか見つからずに苦労したという。そして、ようやく決まったのがブルゴーニュから車で5時間、500kmも遠く離れたカゼルだった。
まるでブルゴーニュを飲んでいるかのよう
ラングドックで造っているにもかかわらず重たさや暑苦しさを全く感じさせない二人のワインは、2008年のファーストヴィンテージからジャンシス・ロビンソンに「まるでブルゴーニュを飲んでいるかのよう」と絶賛される。また、WA誌では「南フランスでありながらここまでの果実味と張りが両立するエネルギッシュなワインはめったにない」と太鼓判を押されている。一般的に、この地で造られる高得点のワインは力強さや重さを持つものが多いが、エレガンスや張りといった真逆の要素でここまで高い評価を年々受け続けている生産者は他に例を見ない。ミネルヴォアのカゼルという土地のテロワールを発信し続けてきた彼らであるが、近年この土地に対する理解がより深まったことから、新たな可能性を広げるためにピノノワールやシャルドネをはじめとする新しい品種のリリースを計画している。常に高みを目指しまい進する彼らの今後に、ますます目が離せない。