Vosne Romanee・Sylvain Cathiard・2013
商品名:ヴォーヌロマネ
生産者名:Sylvain Cathiard
品種:ピノノワール
地域:フランス>ブルゴーニュ
カテゴリー:赤
容量:750ml
(以下、インポーター資料より)シルヴァン氏はボルドーのように色調が濃くて、タンニンのしっかりとしたワイン造りは、ピノ・ノワールの特徴である果実香やアロマを隠してしまうと考えているため、色調が濃く、凝縮感がありながらも、タンニンと果実感のバランスが取れたワインを目指しています。リュット・レゾネで栽培。有機肥料を使い、生えた雑草を枯らす薬品と鋤入れを併用。害虫対策には、ブルゴーニュの中でいち早く導入されたホルモンカプセルを使用しています。手摘みで収穫されたブドウは100%除梗され、2~10日間低温浸漬されます。果汁濃縮は、本来ブドウが持つアロマとテロワールが損なわれるとの理由から使用されていません。発酵は、30~31度で12~20日間かけてコンクリートタンクで行われ、空圧式プレス機で圧搾。1~2時間ほど静置し大きな不純物を除き樽へ。村名には50%、1級には60~70%、グラン・クリュには100%の新樽を使用しますが、エレガントさを損なわないため、シャンボール・ミュジニィは少なめに抑えられます。マロラクティック発酵終了後は澱の上で3ヶ月熟成され、清澄されずに、澱の多い年のみ軽くフィルターをかけ瓶詰めされています。
Sylvain Cathiard
小さなドメーヌですが、特級畑ロマネ・サンヴィヴァンをはじめ、オー・マルコンソール、レ・スショ、アン・オルヴォ、オー・レニョといった1級畑も所有する、ヴォーヌ・ロマネを語る上では不可欠な存在です。
そのドメーヌの小ささゆえに、知名度は高くありませんが、常に最高の称賛を得ています。カリスマ的醸造家そして伝説に残るカティアール・モリニエに対してはR.パーカーも「ワインの質は最高レベル」「フルボディで風味強烈な簡単するワインに比べ、その知名度の低さはなにゆえか」として、4つ星評価をつけていました。
元々のドメーヌの設立は1930年。公務員だった祖父は分益耕作でワインを造り、少しづつ畑を購入。50年代後半にドメーヌ元詰を始めました。シルヴァン氏は結婚後、若手ヴィニュロンの集まりに参加したり、様々なワインをテイスティングするにつれ、自分なりのワインを造りたくなり、父の畑を分益耕作することで独立。以来、収穫時以外は夫婦2人だけで栽培から醸造、販売までを手がけています。95年にアンドレ氏が退職すると姉妹3人と4人で一旦ドメーヌを会社組織にし、シルヴァン氏が会社を買い取る形で全ての畑を相続、現在5haを所有しています。現在は息子のセバスチャンが4代目として、2011年より単独でワイン造りを行っています。
シルヴァンによって、味わいも評価も一流の道を一気に駆け上がりました。
古木に加えて軽めの低温浸漬、ノンフィルター(年による)を採用したこともあり、ヴォーヌ最高峰と言っても過言ではないほどの質的高まりを見せています。長らく「ジャーナリズム嫌い」で、「知る人ぞ知る」という立場にありましたが、すでにワイン愛好家の中で驚異的な人気を博し、日本でもほとんど正規品を見かけることはありません。
芸術としての高い完成度と表現力のあるワイン
シルヴァンのスタイルは極めてソフト。フィネス、香り高さ、表現力は素晴らしいもので芸術の域に達しています。
つい先日カティアールのバックヴィンテージを飲んで、やっぱりこの人のワインが好きだ!と確信しました。世代が変わって以降、年々綺麗さをましていて、タンニンの質や果実味の雰囲気も変わってきています。
なめらかなタンニンと伸びのある酸、優しい性格でエネルギーのある果実味。ゴージャス感と高次元の美しさが加わり、とびぬけたエネルギーと果実の純粋さを備えます。