Pommard 1er Cru Rugiens Bas・Launay Horiot・2018
商品名:ポマール プルミエクリュリュジアンバ
生産者名:Launay Horiot
品種:ピノノワール
地域:フランス>ブルゴーニュ
カテゴリー:赤
容量:750ml
(以下、インポーター資料より)
樹齢45年、0.1ha。東向きの1区画。心地よいオークのニュアンスに清涼感を感じさせるピュアなアロマにはダークカラント、レッドチェリー、ブラッドオレンジ、スパイスに野性味のニュアンスを感じる。口の中では大変バランスが良く、噛み応えのあるタンニン、マーマーレードやオレンジピールの強いフレーバーを持ち、驚くほどの奥深さと長い余韻を兼ね備えている。高貴さとスタイリッシュさが両立する将来有望なプルミエ・クリュ。
Launay Horiot
元フランス軍パイロットの情熱と挑戦
18世紀よりワイン造りを行う歴史ある家系に生まれた現当主グザヴィエは、もともとはフランス軍の戦闘機(Mirage2000D、Jaguar、Alpha Jet)のパイロットとして18年働いたという珍しいキャリアを持つ。2000年に祖父レイモンが亡くなった際、約4haのポマールの畑に加えてシャンベルタンとラトリシエール・シャンベルタンという2つのグランクリュを所有していた。この時に相続人として名が挙がったのが孫のグザヴィエと彼の叔母であった。ワインに興味のなかった叔母が畑を他へ売却したがったのに対し、ワイン造りを継承したいという強い意志を持っていた彼。お互いに譲歩することなく意見が真っ向からぶつかり合い、法廷で争うこととなった。親族との法廷闘争という精神的な負担に加えて11年という途方もない年月と8万ユーロという大金を法廷で費やしてでも、グザヴィエは18世紀からの先祖の伝統を絶やさずにワイン造りがしたかったのである。もし仮に畑を売却していれば、面倒な相続のいざこざに巻き込まれず、何の苦労もなく大金を手にして裕福な生活を送ることができたにも関わらず、である。彼の情熱は日を追うごとに増していき、パイロットである一方、ボルドー大学でワインの勉強に没頭する日々が続いた。
2014年の初VTから一気に注目の的に
長きにわたる法廷での争いが幕を下ろし勝利を収めたのも束の間、畑を手にした2011年から2013年までは、彼は他の多くのポマールの生産者同様、雹の嵐に苦しめられることになる。満足のいくブドウができず、収量も期待できない、生活のためにブドウを他へ売らなければならないという状況。11年も待ったあげくに自分のワインが作れないというフラストレーションの限界は想像に難くない。通常であればこれだけの不遇の連続で夢をあきらめてしまう人も少なくないはずである。しかしながら、彼にあきらめの気持ちは微塵もなく、全てを受け入れ不屈の精神で自分のドメーヌでワインをリリースする準備を始めたのである。ネゴシアンへブドウを売った資金でプレスやタンク、樽を購入し、ローネイ・オリオにドメーヌを改名。畑の相続から14年間も我慢し続けたグザヴィエが、ついに待望の1stヴィンテージとなる2014年を作り上げたのである。最初のヴィンテージのバレル・テイスティングをしたティム・アトキンは、ポマールが個人的なお気に入りワインから遠くかけ離れていたにも関わらず、あまりの美味しさに驚きを隠せなかった。村名とプルミエ、どちらも品質が高いことは言うまでもなく、特にその将来性に魅力を感じたのだ。しかし、彼の心をつかんで離さなかったのは2つのシャンベルタンであった。「偉大な畑のテロワールが秀逸に美しく表現されている」と大絶賛のコメントを残している。さらにニール・マーティンやアラン・メド―といった著名なブルゴーニュ評論家も各ワインに高評価をつけ太鼓判を押している。