Batard Montrachet・Paul Pernot・2015

ピュリニー・モンラッシェの王座を争う隠れた名ドメーヌ

ドメーヌ・ポール・ペルノは、1850年の創業以来、ピュリニー・モンラッシェとバタール・モンラッシェについて、常にトップに数えられる造り手のひとつです。現在は創業者ポール・ペルノ氏の孫と、その息子たちが運営し、あのルフレーヴとピュリニーの王座を競うドメーヌであると高い評価を得ています。優良な畑を多数所有し、以前はブドウの多くをジョセフ・ドルーアンなどに販売していました。現在はほとんどのワインを自分たちの名前で元詰めし、優れたワインを生産しています。バラエティに富んだ優良な畑を所有し、非常に丁寧な栽培を行っています。樹齢は平均30年で、若いものでも20年と古樹が多く、高品質なブドウを生産。テロワールとヴィンテージの持ち味を引き出すべく、自然な手法が心がけられています。非常に厳格なリュット・レゾネを採用し、化学肥料は不使用。剪定は非常に細やかに行われ、取り除かれた若枝は粉砕して畑に撒かれます。そして収穫はすべて手作業と、徹底したこだわりを見せます。

醸造においても品質に対するこだわりは徹底したものです。発酵前に醸しは行われず、30度で15日間にわたり発酵が行われます。白は穏やかにプレスされ、不純物を沈殿させた後、樽内で1年間熟成。ペルノのワインは赤白とも、繊細な樽の香りが特徴です。ブドウの収量を抑え、たっぷりと新樽を使うことで、驚くほど芳醇で濃厚な造りに仕上がっており、ピュリニーの造り手では三本の指に数えられる実力です。